石楯尾神社
神奈川県相模原市緑区名倉4524
■朝日が昇る楯のような岩壁
名倉の石楯尾神社は、桂川に面した岩壁の上に
位置している。『式内社調査報告』には、「石楯尾
の石楯は、岩盤が楯のようになった形状をさし、
尾は岡のことで、地形から考えると現在の論社中、
名倉の石楯尾神社がこの形状に最も近い」とある。
現在の社殿は再建されたもので、旧社地は、西方
300メートルほどのところにあった。石楯尾大
神を主祭神としている。
(『磐座百選』より一部抜粋)
江島神社
神奈川県藤沢市江の島2-3-8
■江の島信仰の始原、二つの岩屋
江の島信仰の始原は、ふたつの海蝕洞窟にあ
る。『江嶋神社略記』には、第一を「御岩屋」、
第二を「第二霊窟」と表記している。奥行は、第
一が152メートル、第二が56メートルだとい
う。落石の危険があり、長期間閉鎖されていたが、
改修して1993年4月から入窟できるようになった。
関東大震災前の写真には、海水が第一岩屋に流入
しているようすが写っているので、海水に足を浸し
ながら参拝する時間帯もあったのだろう。震災により、
江の島は1メートルほど隆起し、以来、海水が流入
することもなく、現在のような景観となった。
(『磐座百選』より一部抜粋)